bounceを読んだら。371号その1:FLYING LOTUS「これは始まりであって、次なる体験に向けた祝い」

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on Twitter

FLYING LOTUS
14ページ。
FLYING LOTUS。

なんとも気味の悪い感じを醸し出してますが、今回のニューアルバムのタイトルがなんと「You’re Dead」

お前はもう、死んでいる。ですか?
かなり刺激的なタイトルつけちゃったんだけど、本人は『正直言うと、いまだにこのタイトルに関しては自分でももの凄くナーヴァスになってるんだよ』と、どう受け取られるのか過敏になっているそうな。過激な人なのかと思いきや、意外と神経細やかなタイプの人なんだね。

真意はこうだ。

『終わりをテーマにしているわけじゃない。これは始まりであって、次なる体験に向けた祝いなんだ』

リセット…ってことなのかな?わからないけど、本人は『・・・タイトルだけで驚くんじゃなく、実際に聴いてくれたら、意味が通じるんじゃないかと思う』とのことなので、とりあえず聴かないとわからんと。

「奇想漫画家の駕籠真太郎によるジャケが示すように・・・」
ジャケは奇想漫画家の駕籠真太郎というひとの作だそうです。日本人のようだね。奇想漫画家が何かはわからないけど。なんかちょっと宗教チックな感じだね(写真上部にある、一番大きい画像)。ちなみに、10月7日に日本先行リリースとのこと。

「・・・予想だにしなかった音塊が真正面から顔をブチ抜いてくる。飛び出してくる音成分の核を成すのはジャズ・プレイヤーたちの熱演」

ジャズの要素が入った音楽みたいですね。

「・・・そんなわけで、主役によると今回の作品は「ビート・アルバムではなくジャズ・スピリットを源泉とする何か」ということになる」
「・・・集団のセッションというノリではなく、演奏家たちは一堂に会さぬままプレイを提供し、それをロータスが完成系へと組み立てていったのだそうだ」
どいうわけで、どうやらジャズの人たちに声をかけて、各々の音をこのロータスっていうひとが集めて組み立てたっていうことみたい。

「その行程にスライの暴動やカニエの暗黒ファンタジーを想起する人もいるだろうし、インプットの部分を除けば従来のロータスの手つきが活きたビート・アルバムの進化型と見ることも容易だろう」
「・・・よりわかりやすい形でヒップホップへ寄せているが、もとよりブルーやマック・ミラーらラッパーとの仕事も散見できる人だけに、砕けては舞う演奏の断片をエモーショナルかつクールに処理するビート捌きは登場時からの持ち味でもあるわけだ」

かなり長く引用してみたけど、例によって何言ってるのかサッパリわかりません(苦笑)。

よくわからないときは、実際に聴いてみるほかありませんね。
ロータスも実際に聴けば意味が通じるって言ってるし。

Flying Lotus「Never Catch Me ft. Kendrick Lamar」
再生回数230万回。

確かにジャズの要素がありますね。でもまったくジャズじゃない。
スローなようでスピード感のある音楽。
(PVの映像もだけど)各プレイヤーが生み出した音を、スピードを速めたり遅くしたり調整してミックスしてるんだね。リズムが曲の間で変化するし、違うリズムの音が混在したりするんだけど、全体としてまとまってるように感じるのがなんとも不思議な感覚の曲でした。

でも、個人的にはちょっと落ち着かないかな。
妙に不安感が残るかな。

「You’re Dead」

『終わりをテーマにしているわけじゃない。これは始まりであって、次なる体験に向けた祝いなんだ』
うーん。
わかるような、わからないような・・・
やっぱり、わからないかな。

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on Twitter