2014/6/13株主総会:厳しい意見もあったが会場はおおむね好意的。和田続投もみえてきた?

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阪神タイガースの親会社、阪急阪神ホールディングスの株主総会が午前10時より開催された。

開幕から好調に走り出した阪神タイガースも、例年どおりに交流戦から下降へ転じ、開幕から我慢強く起用していた福留選手を2軍に落としたこのタイミングでの株主総会。奇しくも13日の金曜日の総会でかなり荒れるのではないかと予想されていたが、厳しいながらも単発の質問が2、3飛び出す程度で終わった。

会場は梅田芸術劇場のメインホール。

開始時間の少し前に会場入りする。
入り口前では、まだ入社間もないと思われる、柴田と上本を足して2で割ったようなイケメン青年のカタい笑顔で迎えられる。

受付後、お土産のラガールカードを手にしながらまっすぐメインホールへ。

すでに会場は3階席までほぼ満員状態。第二会場も用意されていたが、なんとかメインホールに席を確保することができた。

開始から30分間は業務報告が行われ、その後、質疑応答が開始される。阪神タイガース関連では、以下のような質疑が行われた。
 

ある株主からはこのような意見が。

―――福留選手を信頼して今まで出していたのになぜこのタイミングで落とすのか、信頼するのであれば出し続けるべきだ。選手を信頼しているのか。

やはり、総会直前のタイミングで2軍に落とされた福留選手についての質問が飛んだ。

―――普通にやってたら勝てるものをわけわからないことをして負けていく。難しいことをせず普通にやるように(監督に)言ってほしい。

―――このままいったら(監督の)続投はないと思うが、後がないんだったら思いっきりやれ。

和田監督に対して非常に批判的なご意見。
これに対して南球団社長は…

「負けが込むと戦犯探しに陥る。特に監督采配やベンチワークがクローズアップされる。実際ベンチが原因で負けてるゲームもあるが、それだけではなくていろいろな要素が重なり合う。」
「いろいろ意見はあると思うが、選手起用などは信頼して(監督に)任せたい。」
「監督人事についてはシーズン中なのでこの場での回答は控えたい。」

最後に、
「シーズンもまだ半分以上ある。これから盛り返していくので引き続き応援よろしくお願いします」
と締めくくると、会場からは拍手もわき起こった。
 

ほかの株主からは、このような意見も。

――もはや使えなくなった大リーガーから足下を見られるような交渉をしているのが残念。

――高額年俸の選手を使わなければならない契約があるのか。ならば頑張っている若い選手が出場できない。ぜひ自前の選手を育てて欲しい。

――金でチームをつくるのはやめていただきたい。

会場からは拍手が。
これについて、球団社長は…

「チーム作りの王道は自前でドラフトでとった選手を根気よく育ててレギュラーにすることであるが…実際に負けが込むと、今度は監督が悪い、コーチは何してる、フロントはやめろとお叱りを受ける。」

多少、愚痴が出たか。

「やっぱり一軍は勝負を捨てて選手を育てるスタンスでは戦えない。競争に打ち勝って、自分の力でレギュラーを取ることが必要。層を厚くして競争をさせることがチーム力アップになる。」

「外国人選手、大リーガー、メジャー帰りの選手をやみくもに補強しない。より慎重に検討する。」

確かに若手の選手を育成しながら勝負に徹していくのはバランスが非常に難しいところ。結局、メジャー帰りの選手との間で起用を約束するような契約があったかどうかは不明。西岡選手が一軍に上がってきたとき、果たして上本選手をスタメンから外すのか否か…。今日、西岡選手は二軍戦で実践に復帰した。
 

また、ほかの株主からは…

――残念なのは、シーズン当初から言われている先発陣のコマ不足、中継ぎ陣の高齢化。補強していただいて、優勝、最低でもクライマックスシリーズに進出してほしい。

厳しい意見も出たが、会場はおおむね今の阪神タイガースに満足している様子であった。
 

今シーズンが最終年度となる和田監督。確かに不振が続く福留選手を起用し続けたり、あるいは采配が原因で落とした試合もあったが、なんとか踏みとどまりAクラスを維持。個人的な感触に過ぎないが、今日の株主総会での南球団社長の話しぶりからすると、現状では和田監督続投の線が濃いのではないだろうか。

以上、今日の老虎「番外編」でした。

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