2014/9/12広島戦:若きエースが連敗を断ち切る!諦めるのはまだ早い

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藤浪
9月に入り大失速の阪神はまさかの6連敗中。和田監督の続投方針は白紙になる。そんな中、大事な2位広島との3連戦の初戦を任されたのは藤浪投手。過去5試合連続で初回に失点していたが、この日も四球から連打を浴びノーアウト満塁のピンチを招く。しかしここで藤浪は一気にギアを上げ勝負に出る。自己最速の157キロもマークし、初回を無失点で切り抜ける。一方、このところ湿りっぱなしの打線は4回に爆発する。ゴメスのタイムリーヒットで同点とすると、下位打線がつながり一挙6点を奪い試合の流れは完全に阪神に。終わってみれば6連敗中の総得点を超える8得点。藤浪も2回以降は安定した投球を続け最後まで投げきり、負の連鎖を断ち切った。

今日の老虎は、鶴岡捕手が藤浪の投球をサポート。打線では、4回に演じられた大逆転劇に鶴岡と福留が貢献。

若きエース藤浪とベテラン鶴岡のバッテリー

1回表のピンチ
9月に入り悪いムードが漂う阪神。前の試合も能見さんが初回に自滅して試合を壊してしまう。

この試合も藤浪は初めからピリピリした雰囲気を漂わせ、いきなりノーアウト満塁のピンチ。

「ああ、またか・・・」

たまらず中西コーチもマウンドへ。
ベンチのほうを見つめる内野陣。

しかし、藤浪はここで終わらない。
このあと一気にギアチェンジをしてピンチを切り抜ける。
キラに放った直球は自己最速となる157キロ。スピードは気にしていないという藤浪だが、「数字として出たならうれしい」と振り返る。阪神では2005年の中日戦で久保田が投じたスピードに並ぶ球団史上最速タイ。

ふてくされ藤浪
なんとかピンチを脱するも超機嫌の悪い藤浪。
狩野と柴田が出迎えて手を差し出すが、目を合わせもしない
(いちおう、先輩なのに・・・)。

おや?
その後方には背番号「7」が・・・
何かありそうな気配。

藤浪に喝
頭バシッ!
これには藤浪も苦笑い。

「ベンチで某大阪桐蔭OBにプレッシャーをかけられていたので、思い切っていこうと思いました」

お立ち台で、こう振り返る。
球場の外では悪い遊びを教える先輩だけど、この日の藤浪にとっては精神的な支えになっていたようです。

ドラマは4回にやってきた

福留は前打席で併殺
1点を追う4回裏、ゴメスのタイムリーヒットで同点に。
さらにマートンがデッドボールで出塁して1アウト満塁の場面。

バッターボックスにはドメさんが入ります。
前の打席は1アウト1塁の場面で併殺食らってるだけに、なんとかこの回はつないでほしいところ。

walkの福留
おっ!
これは、いわゆる「タイムリーフォアボール」。
ナイスフォアボール!

3塁では高代コーチとゴメスがグータッチ!

ふんばる伊藤
なんとか逆転はしたものの、1点じゃあ不安。
バッターボックスでふんばる伊藤隼太。
打てるのか!?

伊藤が打つ
真ん中低めのスライダーをライト方向へ。
これがタイムリー2塁打となり・・・

ホームイン
ゴメスと、そして一気にマートンまで悠々とホームイン。
3点差!
これでなんとか勝ちが見えてきた。

鶴岡が打つ
すると、今度は老虎鶴岡が初球を叩いて犠牲フライを。

福留ホームイン
ドメさんが頑張って走る!
これで4点差!
おおお、こ、これは勝つんじゃないの?

藤浪のツーベース
っと思ったら、アレ?
2塁にドヤ顔してる藤浪がいるよ?

そうです、なんと藤浪までもタイムリーツーベースを打って6点目を挙げます。
これで5点差!
勝利を確信するのでした。

イマナリの受難

クロスプレイのイマナリ
劇的な大勝利の裏では、イマナリが負傷するというアクシデントが。

3回表の守備、松山が打ったファウルを追ったイマナリは鳥谷と交錯してしまう。
この表情はボディのどこかを強打して苦しがる顔ですね。
間違いないです。

打席で痛がるイマナリ
4回裏の打席。
ここで自打球を受けるのですが、それよりもどこか捻った感じ。
痛そう…。
しばらく立てません。

退場するイマナリ
結局そのままベンチへ戻り、交代。
右脇腹を痛めたとのことです。詳しくはわかりませんが、登録抹消され替わりに荒木が1軍に上がるらしい。

藤浪が完投

8回のピンチ
初回のピンチを脱した藤浪は7回まで112球の1失点。いつもならここでリリーフに交代するところ、今日は続投。最近は安藤、福原が打たれてたからね。少し休ませなきゃ。

そして8回、やはり連打を浴びて犠牲フライで1点返される。
たまらず中西コーチがマウンドへ行く。
か、かえちゃうんですか?

鶴岡がベンチを睨む!
「かえんじゃねぇぞ!」
このひと、いつもこんな感じ(笑)

でも今日の藤浪は大丈夫。
すぐに立て直すところがちょっと今までと違ったね。
精神的に強くなってきたかな。
・・・いや、西岡のプレッシャーか?

9回のマウンド
そして、9回もマウンドへ。
8回までで126球投げており、交代を打診されたが自ら志願してマウンドに上がったという。

勝利の瞬間
そして3人でピシャリと抑えたのでした。

今日は鶴岡とのバッテリーもうまく合っており、テンポよく投げてましたね。
「コース、コースを使っていけたと思います」
という藤浪は10奪三振。

おや?
鶴岡が何か藤浪を警戒してるぞ。
きっとまた何かイタズラしようとしたんでしょうね。強烈な尻ティ食らわせようとしたとか。
さすがバッテリー組んだキャッチャー、顔見て何かを察したんでしょう(笑)

スコアボード
いやあ、久々にキレイに勝ちましたね。
しかしサードは良太もイマナリも怪我で離脱。西岡はまだ完全復帰できない状態。新井さんのスタメンはアレだったし・・・。
矢野さんはセッキーのスタメンを推してるけど、どうなるかな?

とにかく、久々の勝利。
和田監督は「ご心配をおかけしました」。
この勢い、止まらなければいいけど・・・。

取材後記

金田が補助
試合前の練習風景。
なぜか金田がノックの補助に。

マエケンが補助
・・・と思ったら、
広島のほうはマエケンがノックの補助に。

「この日は絶対に登板しない投手」だからかな?
もしかしたら3戦目あたり、この2人が投げ合うのか?

アイス1
パンケーキ&アイス。
なぜか涼しくなってきてからアイスを食べるという愚行。

アイス2
そして、
マンゴープリンソフトも。

これ食べ終わった時点で寒さを感じ始める。
初回に藤浪が崩れてノーアウト満塁になったときは凍えそうでした・・・。

いっぱいいる広島ファン
まだ客席がうまらない時間帯、広島ファンのゾーンはすでに超満員状態。

いやあ、ほんと最近の広島ファンはすごいです。
こんな一方的な試合でしたけど、9回まで広島ファンは帰りませんでしたよ。

「誕生日です」
「誕生日です。勝利のプレゼント下さい!!」
こんなにハッキリと注文されたらプレゼントしないわけにはいきませんよね。
よかったですね、なおちさん。
誕生日おめでとう!!

球審
今日は杉本球審のストライクコールをショット。

警告試合
おやおやおや。
なんでしょう。

5回に藤浪が投げた148キロが菊池の左脇腹に直撃。
実は4回にはマートンが福井から死球を受けていて、ちょっと報復戦みたいになりそうな、穏やかじゃないムードになったのでした。

「警告試合」。

警告試合になると、審判が報復行為と判断したらすぐに選手や監督を退場させることができることになります。そんな一触即発の試合になったのでした。

西岡と談笑するゴメス
ゴメスが西岡に話しかける。
めっちゃ談笑。
ゴメスって、(あんな怖い顔して)実はめっちゃコミュ力高いのかも。

ゴメスと坂が談笑
今度は坂と談笑。
すごい楽しそう!

藤浪が坂にいやがらせ
そんな坂に、藤浪は「得意の」いやがらせ(笑)。
守備につく前、審判からボールをもらおうとする坂からさりげなく長身を活かしてボールを奪取。

先輩に対してこんな鬼畜な所業ができるメンタルがあるからこそ、悪夢の連敗を断ち切ることができたのでしょうね。これでこそ、将来のエースだ!

今日の老虎でした。

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