bounceを読んだら。371号その11:デトロイトシティのハードな現実を見据えてメロウな音を奏でる「Kem」

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KEM
32ページ。
KEM。

4枚目のオリジナル・アルバム『Promise To Love』を発表。

「2~3作目もR&B/ポップ両チャート5位以内にランクインしたが、今作はポップ・チャート初登場3位(R&Bでは1位)」

おっと、このひとスゴいな。

「2003年のデビュー作『Kemistry』以来、流行の最先端をいくわけでもなく派手なアクションを起こすわけでもなく、シンプルでクラッシーなラヴソングを歌ってきたケム」

派手なプロモーション活動が得意なAphex Twinとは正反対だね。正統派な感じ?そういえば写真を見ても穏やかでちょっと遠くみる感じの目してるよね。まったく毒のない顔してるよね。

「以前彼は自身のポリシーを<Less is more>、少ない情報量こそ効果的でストレートに心に響くと語っていた」

シンプルで分かりやすい音楽っぽいね。

「そして、深く考える必要のない、リラックスするための音楽であるとも」

なんか、聴きやすそう。
いいね。

「メイズのような不変/普遍性とアニタ・ベイカーに通じるジャジーな生音を基調としたクワイエット・ストーム感覚」

すいません、まったく分かりません。

「繊細でソフトな声に粘っこいスキャットを交えてヒートアップしていくヴォーカルは「アル・ジャロウとの比較も可能だろう」

よくわからないけど、ジャジーでクワイエットでソフトらしい…。

「シンプルを貫くケムの音楽は、現在サム・スミスの“Stay With Me”が人々を熱狂させているのと同じような理由でファンを増やしてきたのかもしれない」

だから分からないって(笑)。
まあとにかく、シンプルなわかりやすさが受けているとのこと。

「加えて、元ホームレスでアルコール/薬物中毒から立ち直った経験を活かして慈善活動も積極的に行う彼の力強い言葉は・・・」

うわっまじか!このひと実はハードな経験してきたひとだったよ・・・。
それで遠い目してるのか。
なんとなく納得です。

「ハードな現実を見据えながらメロウな音と歌で開放的な気分にさせるケムの音楽は、彼の故郷デトロイトを発祥とするテクノと同じ根を持つ漆黒のゲットー・ミュージックであり、黒人中産階級にとっての最高にクールで洗練されたアーバン・ミュージックでもあるのだ」

いやほんと、ハードな現実に直面してたんだな。
デトロイトといったら、自動車のマチっていうイメージだけど、これまた犯罪都市っていうイメージがあるよね。クリミナルシティ・シカゴとどっちがヤバイんだろうか。っつうか、アメリカってヤバイ都市しかなくね?

ちなみにデトロイトは去年、破産したらしい。

あとは「デトロイトメタルシティ」しか連想できないのが悲しい。

では、そんなハードなマチ出身のハードな経験をしてきたKEMの音楽を実際に聴いてみましょう。

Kem「It’s You」。
再生回数26万回。

おっと、普通にいい曲だよね。
たしかに。

すごく分かりやすく気持ちのいい曲だね。
歌詞も聴き取りやすいし。

犯罪都市デトロイト出身でヤバイ経験してきたひとの曲とは思えない爽やかさ。

・・・でもPVで白いTシャツにパッチみたいの履いてる格好はちょっとアレだな。

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