この試合で阪神が負けるか、あるいは今日、広島と試合をしている巨人が勝利するとクライマックスシリーズへの進出が完全になくなってしまう。
ヤクルトはすでに2位を決めているので、山田やバレンティンといった主力を温存。
まだわずかにCS進出の可能性が残っているとはいえ、観客の入りもいまいちかな。アルプスの上の方に陣取っている集団は修学旅行生たち。ちょっとさびしいよね。
今日の先発はようやく2軍から上がってきてなかなかのピッチングを続けている青柳さん。今日も安定感のある投球を続けており、球数が多めながらもヤクルト打線に得点を許さない。
4回にワイルドピッチでピンチをつくり、投手にタイムリーを打たれるが、その1点でしのいで5イニング1失点。
その後も岩崎から才木、そして桑原、ドリスまで1失点を続ける。
打線の方はチームの勢いが完全に止まってしまったかのように得点が入らない。
目に見えて調子を落としているドメさん。相当つかれていると思うけど、糸井さんもケガで登録抹消されているので気力だけで出続けている。
そんな中、大きなファウルフライに対してスライディングキャッチを試みる。しばらく立ち上がれない様子にファンも驚愕の表情。鳥ちゃんも心配そうに近づいていく。試合は出続けていたけど、微妙に痛めてそうだなあ。
そんな鳥ちゃんは球団最多安打記録を2065に更新するタイムリーヒットを放つ。この5回の1点が唯一の得点になりました。
藤田平氏の記録に並ぶヒットはぼてぼての微妙な内野安打だったけど、今日のヒットはセンター前へ鋭く抜けるキレイなヒットでした。
さて、この日は今季限りで阪神タイガースを退団する西岡が代打で登場。結果は三振。
ベンチに戻る前にお辞儀をする西岡。これが、阪神のユニフォームを着てグラウンドに立つ最後の打席になりました。
コーチャーズボックスからは高城コーチも拍手を捧げている。
まだまだプレイはできるけれども、若手主体へとチーム編成が変わりつつある阪神では、なかなかポジションがないのも事実。日本に帰ってきて、一番活躍できる年代をケガからの回復に使ってしまった、不運な野球選手でした。
試合は鳥ちゃんのタイムリーで同点とするもなかなか勝ち越せず。そして9回にはなんとドリスがホームランを打たれて敗戦に。
ヤクルトは主力の戦力を欠いた打線だったとはいえ、阪神の投手陣も集中力を切らさずに試合を作っただけに、なんとも不甲斐ない試合となってしまいました。
今季は上本のケガからはじまり、覚醒した北條や原口までも離脱。さらにはチームを引っ張っていた糸井さんまでとうとう登録抹消。キャンプから期待していたロサリオの不振もあって、なかなか安定した打線を組めませんでした。
これで、阪神タイガースはクライマックスシリーズへの進出がなくなりました。それと同時に、Bクラスが確定。これから来季に向けて、首脳陣も含めたチーム再編が進むことでしょう。