各チームの「勝ち頭」でありともに12勝目をかけた一戦。
メッセンジャーは、昨年まで阪神に在籍していた久保との戦いに「だから?相手ピッチャーは意識しない」と無関心を示していたが初回から乱れる。いきなり1アウト2塁からグリエルにタイムリーツーベースを浴びるとブランコ、下園、松本、黒羽と4人にフォアボールを与え、3点先制される。しかしその後は自分のペースを取り戻し、2回からは失点することなく8回まで138球を投げきった。対するDeNAの久保は阪神にいた頃と同様、自分の投球を淡々と続け、こちらも8回まで2失点でまとめる。
ドラマは9回にやってきた。9回の裏の阪神の攻撃。先頭打者の鳥谷が見逃し三振で倒れ球場内にため息が立ち込めるなか、続くゴメスがヒットを打ち空気が変わる。マートンがレフトへツーベースを打ちランナー2、3塁とチャンスを広げると、福留は敬遠ぎみのフォアボールで1アウト満塁となる。ゲームを決める場面で打席に立つのはここまで3打数3三振の今成。この試合、52歳の誕生日という和田監督が自ら立ち助言を与えると、今成は三上の139キロのストレートをレフト前へ弾き返し、プロ初の逆転サヨナラ打を決めた。
きわどいコースをことごとく「ボール」と判定されてぶち切れモードのメッセンジャー。
マウンドには内野陣とともにコーチも駆けつけるが、メッセは吉本球審にガンつけ続ける。中西コーチと通訳さんがメッセをおさえる。
一方、吉本球審もそれに応えて(?)マウンドに近寄ろうとするところを、なぜかイマナリがストップ・ジェスチャー(笑)。
しかし2回以降は冷静さを取り戻して尻上がりに調子がよくなる。やっぱり久保との投げ合いを意識してたかな?
なんと6回2アウトから8回2アウトまで6者連続奪三振も成し遂げ、結局この試合、12奪三振を記録してシーズン201奪三振となる。外国人投手としては1964年のバッキーが記録した200奪三振を上回り、史上最多記録となりました!
対する久保も相変わらずの安定したピッチング。なんだか阪神にいた頃よりも調子を上げている様子。
5回まで1安打のみの完璧な投球でした。阪神ファンみんなが今日はダメだ、ゼロ封だと思ったことでしょう。ところが6回、なんとか久保に失点を与えたのは、なんとアノ男。
今日の試合、影のヒーロー新井貴浩
5回まで久保に完璧なピッチングをされてゼロ封状態の阪神打線。このいやなムードを断ち切ったのは実は新井さんだったのでした。
6回裏、1アウト2、3塁の絶好のチャンス。
ただならぬ「気合い十分な表情」に黒羽根も思わず見上げる。
久保の投じた138キロのストレートを見事に振り抜き、矢のような打球がセカンドを襲う。完璧な「セカンドゴロ」。
この最低限の仕事のおかげで久保から貴重な1点を奪う・・・のでした。
安藤の完璧なリリーフから9回裏のドラマへ
2回から好投を続けてきたメッセンジャーは138球を投げて8回で降板。9回を任されたのは勝ちパターンのアンちゃん。
3人でピシャリと終わらせたことで試合の流れは阪神に傾く。
最終回はやはりこの男
最終回、アンちゃんとタッグを組んだのは鶴岡捕手でした。ウメちゃんがスタメンマスクを被って最後は鶴岡っていうのが最近の定番パターンになりましたね。
見てくださいよ、この笑顔。
最後は鶴岡がファウルフライをつかんで3アウトチェンジでした。
福留の敬遠がサヨナラ打を生む
最終回、1アウト2、3塁のチャンスでドメさんは敬遠のフォアボール。立ってただけだけど、いい仕事です。その存在に意味があるのです。
そして満塁へ。
ネクストバッターはイマナリ。
ここまで3打数3三振のイマナリに、この試合の全責任が重くのしかかる。
ここで和田監督みずからイマナリに駆け寄り、耳打ち。
「熱くなりすぎるな!」
「真っすぐを狙ってバットを最短でぶつけろ!」
ただでさえ試合を決める大事な場面、直前には福留が敬遠され、肩に力が入る。
チームスローガン「熱くなれ!」を決めた監督が「熱くなりすぎるな!」というのも皮肉なものだが、まさに狙い通りに三上の投じた球は全球ストレート。
4球目の139キロど真ん中をたたきつけ、鋭いライナーがレフト方向へ飛んでいく。
ゴメスの代走、坂がホームインして同点とすると、マートンが勝負に出る。
3塁をまわると一気にホームへ突っ走り、キャッチャー黒羽根の足下めがけて左足を滑り込ませる。
タイミングは微妙だったが黒羽根のタッチが遅れ見事にホームイン。
甲子園球場は大歓声に包まれる。
打ったイマナリはシャワー地獄に。
無残にもヘルメットが空を飛んでいく・・・。
大丈夫か?
もうメチャクチャ。
ゴメスがもってるのはコーラ?
コーラはだめでしょ!
なぜかアライさんが横でツラそうにしている。
あんまり顔に水かかりたくないタイプ?
やりすぎ(笑)
もはやイジメにしか見えないし・・・。
ゴメス顔こわい。
3塁でお祭り騒ぎをしているちょうどそのころ・・・
ホームでは違った祭が繰り広げられていた。
DeNAの闘将キヨシがホームのクロスプレイの判定に猛抗議!
黒羽根もカメラに向かって(?)両手を広げてアピール。
タイミング的にはアウトにしか見えないとのことで、全力で審判に当たりにいくキヨシだったが、物理的にも審判に体を当ててしまい、試合終了にもかかわらず退場処分。
今日のヒーローはもちろんイマナリなり。
興奮状態でもう何言ってるのかよくわかりませんでした(笑)。
インタビュアー「誰のおかげ?」
イマナリ「誰のおかげ?・・・支えてくれたみなさんのおかげです」
インタビュアー「ファンのみなさんは?」
イマナリ「あっ」
初回はどうなることかと思いましたけど、なんと最後の最後でドラマが待っていましたね。
今日のヒーローは逆転タイムリーヒットを打ったイマナリでした。
WOW! NICE GAME
(あと、久保から初得点となる見事なタイムリーゴロを打った新井さんも忘れずに)
取材後記
今日はメッセと久保の「勝ち頭対決」。
もし久保が今年も阪神にいてくれたら・・・なんてことは考えちゃいけません!
今日は「ラスポテト」のチーズトッピングバージョンをいただきました。
個人的にはプレーンのほうが好きかな。
あと、ラスポテトは絶対、揚げたてがおいしいですよ。上手くタイミングを見計らって注文すべし(むずかしいか)。
PIZZA-LAの新メニュー「ハワイアンBBQ」も。
鶏肉がゴロゴロ入っていて、バーベキューソース味。甘めのソースが好きで辛いのが苦手なひとにオススメです。
メッセンジャーにキレられ、そしてキヨシにもいキレられた吉本球審。
今日は災難でしたねえ。
吉本球審のストライクコールはこちら。
わりと控えめな感じ。
「キューバの国民的至宝」と呼ばれるユリエスキ・グリエル選手。
え?金髪?
今季が終了すると一度キューバに戻り、再び日本球団から再入札が行われるそうです。DeNAは3億5000万円も用意しているとか。
ボールガールのユニフォームが変わりましたね。
こちらは正面から。
よく見えないけど、けっこう金ピカなユニフォームです。
あ、危ないっ!
ゴメスが整備カーに轢かれそうに!
クルマが壊れちゃう!
6回裏の攻撃が始まる前、モニターに映るひーやんの「乾杯!」コール。
こんな過去の恥ずかしい映像流されてます。
新発売のマンゴーミルクワッフルボウルで一息つきました。
アレッ?
ちょっと、これなんか足りなくない?
・・・な、生クリームがトッピングされてない(怒)
こちらが本当の完成品。
右上にトッピングされている・・・。
というワケで、試合はサイコーの結末を迎えましたけど、個人的には大好きな生クリームが省略されたワッフルボウルで少しモヤモヤした試合でした。
今日の老虎でした。