クライマックスシリーズ(CS)の開幕戦。初戦を制する者がCSを勝ち抜くと言われる大事な試合で、広島のマウンドにはエースの前田健太投手が中4日で立った。これに対し、阪神はセ・リーグ最多勝のメッセンジャー投手が先発する。マスクを被るのはメッセンジャーと相性のいい藤井捕手。序盤から両チームともにランナーが出るも要所をしっかり押さえ、CSに相応しい緊張感のある投手戦が繰り広げられる。お互い一歩も譲らない試合展開のなか、CSでも試合を決める一発を放ったのは福留だった。3ボールから甘く真ん中に入った150キロのストレートをバックスクリーンにたたき込み、先制点を挙げる。その後も試合は緊張感をもったまま最終回まで進行し、福留のソロホームランが試合を決した。これで阪神はCSのファーストステージ突破に王手をかけた。
男前藤井とメッセンジャーの仲良しコンビ
クライマックスシリーズの初戦を任されたのはやっぱり最多勝エースのメッセンジャーでした。そしてマスクを被るのは、終盤になってようやく1軍に復帰した男前藤井。
これまでクライマックスシリーズに4回挑戦して一回も初戦を制したことのない阪神には、異様な緊張感が漂う。「選手にはビッグゲームを楽しんでこいと送り出したけど、私自身が変に緊張したような感じになった。」と振り返るのは和田監督。
・・・それって監督としてどうよ!という感想は置いといて、やはりこういう大事な試合では正捕手藤井が頼りになる。
初回、ロサリオとエルドレッドに連続ヒットを許していきなり1、2塁のピンチを招いたがしっかり後続を断つ。その後は次第に球威も上がっていき、広島打線に隙を与えない。
一方、広島の先発マウンドにはやはりマエケンが立ちました。マエケン自ら志願したという中4日の登板。こちらも5回まで毎回安打を浴びながらも要所を押さえたピッチングで阪神打線に得点を許さない。
しかし、その均衡は6回に破れた。
ああ、やっぱり頼れるのはこの男、福留孝介
「カッキィーンンン」
3ボール1ストライクからの5球目。
「バッティングカウントなんで思い切っていこうと思った」
というドメさんは、マエケンが投じた100球目、甘く入った150キロの直球を完璧に振り抜き、バックスクリーンへ先制打をたたき込んだ。
「もう、甘く入ってしまったので…。」と悔やむマエケン。
マエケンにとっては悪夢の100球目になった。
チームメイトとハイタッチで喜び合うドメさん。
なかなか点が入らなく厳しい投球を強いられていたメッセも大喜び。
ファンの歓声に応えるドメさん。
この光景、もうお馴染みですね。
男前藤井と呉昇桓のバッテリーが試合を締める
さて、ドメさんの一発で1点リードとなりましたがその後も緊迫した試合は続き、1-0のまま最終回に入ります。
好投を続けてきたメッセンジャーも8回には100球を超え、多少、球が上ずってきた。そこで和田監督はセーブ王のタイトルを取った呉昇桓をマウンドへ送る。
あとは神様、オスンファン様だ。
ノープロブレム。
クライマックスシリーズであってもオスンファンはまったくブレなかった。
きっちりと三者凡退に仕留め、ゲームを終わらせる。
ちょっと顔を引きつらせながらゴメスの尻ティの餌食になるトリちゃん。
「うわ、やべっ」
上本がちょっと怖じ気づく。
この試合のヒーロー、ドメさんがゴメスの尻ティにチャレンジ。
大和は覚悟を決めたか。
勝ちをかみしめる虎戦士たち。
CSの初戦としては、初めての勝ち星です。
これでCS戦成績は、2勝8敗。今年はファーストステージを突破できそうな予感。
安打数でいうと8本ありましたが得点はドメさんのホームランの1点のみ。クライマックスシリーズに相応しい緊迫した試合でしたがなんとか勝利。
WOW! NICE GAME
取材後記
試合前の練習風景。
今日は西岡がサードでスタメン出場しました。
新井さんもサードの練習してましたね。出場機会はありませんでしたけど。
丸選手と談笑?する新井さん。
そのうしろに半ば隠れているのは小窪選手か?
なぜか新井さんにおっかなびっくり。
大丈夫、このオジさん、見た目どおり優しいから。
なんとなく広島の選手にエラそうな新井さん。
意外にも菊池選手と仲よさそうなハヤタ。
実はこの二人、同い年なんですよね。
試合前の阪神選手たちの様子。
どれどれ、どんな表情かな・・・って、みんなサングラスかけてて見えないし!
でもなんとなくリラックスした感じだね。変に緊張してたのは監督だけか…。
金本兄弁当食べました。
(正確には金本兄貴のハラミ丼弁当ですね。)
お肉とキムチだけの単品も追加購入。
肉汁感がすごく旨そう。
ビールのつまみにどうぞ。
おや?なんか審判が多いぞ!
実はクライマックスシリーズって、普段の試合と違って審判も6人体制で試合するんですね。しかも関西と関東、混合チームです。
・・・ってことは、
甲子園で敷田さんの卍が見られるかも知れないということですね。
見て下さいよ、この真っ赤な観客席。
今年のクライマックスシリーズも広島ファンがいっぱい来てましたよ。
さて、いよいよクライマックスシリーズ、ファーストステージの第1戦が開始されます。
国歌斉唱のはじまりです。
東西混合の審判団もこのとおり、6人編成です。
シーズンが終わるとこのとおり、甲子園の芝生もボロボロですねぇ。
3回裏の攻撃では、トリちゃんがデッドボールを受けるというアクシデントも。
133キロのスライダーが左足の甲に当たった様子。でも大丈夫。
トラッキーとガールズがダンス?
なんとなくやらしいなあ。
広島ファンの風船って、ぜんぶ赤なんですよねー。
いろんな種類がある阪神の風船もいいけど、一色にしたほうが迫力がありますね。
8回裏、元阪神の江草登場。
左打者のドメさん対策でワンポイント登板だったけど、なんとなくサプライズ的でしたね。
阪神ファンからも拍手が。
すると次はシーズン途中から加わった助っ人右腕のヒースがマウンドに。
先発投手をリリーフで使ってくるあたりは広島の本気が感じられる。
阪神もリリーフ要員として岩田が控えています。
今年は最後まで安定してましたね。二桁勝利してほしかったなあ。
お立ち台は好投で広島打線をゼロ封したメッセンジャーと、勝利の本塁打を放ったドメさん。
さりげなくスポンサーのローソンがパネルをつくってきました。やるな、ローソン。
メッセについて質問されると
「やっぱり頼もしいですね」
と答えるドメさん。
するとメッセも
「いつも何とか0点でしのいで、1点を取ってくれたときというのは、福留さんが打ってくれているような気がするので、福留さんに感謝したいと思います」
と答えてました。
「去年、同じ広島に2つでやられているので、明日勝って2つで決めたいと思います」
とドメさんが最後にまとめてました。
最後は車でグラウンドを1周するヒーローのふたり。
クライマックスシリーズのファーストステージ。
先に2勝したチームが次のステージに進みます。
緊迫した投手戦を制したのは阪神でした。
これで、2戦目も勝てば文句なく阪神がセカンドステージに進みます。
もし負けてしまうと3戦目を制したチームが次に進むことになります。ところが超大型の台風が近づいてきています。荒天時の予備日は1日しかありません。もし台風の影響で3戦目ができない場合は2位チームが自動的に勝ち上がります。
おっと、もしかして2戦目を落としたとしても阪神が次のステージに進む可能性が高いのでは・・・なんてケチなこと考えずに、しっかり2つ取って次に進みましょう!
今日の老虎でした。