bounceを読んだら。369号その8：キリンジからKIRINJIへ。女性２人を迎えた再出発は評判上々

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KIRINJI。

９６年に堀込高樹と堀込泰行の兄弟でスタートしたキリンジ。
それが２０１３年の暮れに弟が脱退、新メンバー５人が加入して名前も新たに「KIRINJI」として再出発した。
キリンジは兄貴が引き継いだわけです。

兄弟げんかですかね。

男２人のバンドから女性も加入した６人編成のバンドへ。
もう完全に別バンドじゃないかとも思えるけど、作詞作曲はこれからも全部お兄ちゃんがやるのでそんなに変化はないのかな。

「高樹船長とともにこの船に乗り込むクルーは、田村玄一、楠均、千ヶ崎学といったキリンジの頃からレコーディング、ステージにおいて好サポートしてきた面々だ。」

ああ、じゃあ今まで一緒にやってきたメンバーなんですね。
ってことは、事実上、弟が抜けて、女性２人が加入した形かな。

「・・・サポートっていう姿勢でなく、僕はバンドっていう意識でずっとやってきましたんで、やることは、まあそんなに変わらないんですよ」（田村）

なんだ、やっぱ変わらないんじゃん。

「僕はいろんなアーティストのサポートをやってきましたけど、キリンジは変わっていて、すごくバンドっぽかった・・・」（楠）

もともとバンドメンバーっぽくやってたみたい。
でも、やはり正式メンバーになってからは意識は変わったそうです。

新加入のコトリンゴと弓木英梨乃はそれぞれピアノ／キーボード、ギター／ヴァイオリンを担当するけどヴォーカルも担当するので、新しいKIRINJIは女性の声も入るようだ。

「キリンジの曲は、すごく有名な曲は知ってたんですが・・・」（コトリンゴ）

あえて「すごく」有名な曲しか知らないというってことは、これは１曲くらいしか知らない。ほとんど知らなかったってことか？

「・・・前から知っていて、すごく大好きっていう人の前だったら、たぶんびくびくしちゃう。怖いモノ知らずじゃないですけど、何も考えずに飛び込めたのが良かったなあって」

こ、これは・・・。
コトリンゴやばくね？
これ、完全にキリンジなんか全然知らないし、好きでもなかったですよって言い切ってますよね（苦笑）。
コトリンゴっていう名前もかなりとぼけた感じだけど（本名は三吉里絵子。全然関係ないし・・・）、ケンカ売ってんのか、天然系なのか、あとでモメそうなコメント残しています。

ちなみにコトリンゴ（三吉里絵子）の略歴・・・
「大阪生まれ。5歳でピアノを始め、7歳で作曲をするようになる。大阪、福岡、名古屋と転居し、高校卒業後、神戸の甲陽音楽学院に入学。同校を卒業ののち特別奨学金を得て1999年、バークリー音楽大学に留学、ジャズ作編曲科/ピアノ演奏科専攻」（ウィキペディア）

よくわからないけど、お嬢様の匂いがプンプンしますね。
がんばってオジサンたちと仲良くやってくださいね。

いっぽう、もうひとりの新加入メンバー弓木英梨乃はというと・・・

「すごくびっくりのひと言というか、いまでもまだ実感が湧かない（笑）。・・・高樹さんにOKもらえるようなものをって考えて、すごく苦しくなるのかなあと思ったんですけど、すごく楽しくて」（弓木）

おっと、最年少ということもあるけど、対照的にとても謙虚な感じ。

「以前だったら、いろんなことにチャレンジしても泰行のヴォーカルのカラーになるから・・・かつての枠組がなくなったぶん、音楽的な広がりっていうのかな、こういう意図でこういうことをやってるっていうのがより伝わりやすくなった気がしますけどね」（堀込）

なんとなく、新しいKIRINJIをつくった理由があらわれてますね。

「KIRINJIは、キャリアがあるけどスレてない感じで各々のキャラクターがより出てるバンドだと思います。同じメンバーでも・・・うまく言えないけど何かが違うんですよ」

という、生まれ変わったKIRINJIです。
では、さっそく新しいKIRINJIの新曲を聴いてみましょうか。

KIRINJI「進水式」。
再生回数６万７千回。