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PRISCILLA AHN。
ジブリの最新作「思い出のマーニー」の主題歌「Fine On The Outside」で有名になったプリシラ・アーン。
全編英詩の主題歌が使われるのはジブリ史上初めてだそうだが、そんな彼女の曲がジブリ映画で使われるキッカケとなったのは昨年12月に行われたジブリ美術館でのクリスマスコンサートだという。彼女の歌声を聴いた館長がプロデューサーに推薦、そして監督が聴いて即決だったのだそうだ。
「思い出のマーニー」は、固く心を閉ざした12歳の杏奈(原作ではアンナ)が謎の少女マーニーと出会い成長していくという、まあありがちと言えばありがちなストーリーだが最後にホラー的な展開が待っている話だ。
実はプリシラも子どものころはまわりのみんなに溶け込めない子どもで、主人公のアンナに共感したという。ん?プリシラ・アーン。アーンとアンナか、まさか名前が似ているから主題歌に選ばれたわけではないだろうが…。
彼女はアメリカ・ジョージア州生まれだが韓国人とアメリカ人のハーフ。いつも外で遊ぶのが好きで髪も短く男の子みたいな女の子だったという。そんな感じでちょっと周りの女の子からは浮いた存在だったのだろう。なんと名前だけではなく子どもの頃の雰囲気も杏奈に似ている…のか?杏奈が僕っ娘設定なのかどうかは映画を観ていないのでわからないが、杏奈もクォーターだったという設定だったね。
とにかく杏奈に共感する部分もあったわけです。実は主題歌「Fine On The Outside」は9年前に、孤独だった中学時代を思って書いた曲であり、映画のストーリーとは関係のない全くのパーソナルな曲なのだという。それでもそのリアルな思いがこもった曲は映画の主人公の感情に通じるものがあるのだろう。
また、ニューアルバム「あなたのことが大すき」は主題歌「Fine On The Outside」をはじめ、「思い出のマーニー」の世界観に寄り添ったナンバーからなるとのこと。映画を観て感動した人はぜひとも手に入れたい一枚だ。
とはいえ、映画「思い出のマーニー」には賛否両論があるようだね。観てないので何とも言えないけど。でも金髪の少女が実は祖母だったとか、いくらイギリスの児童文学を日本版に作りかえたとはいえ、ちょっとムリヤリ感あるよね。でもWikipediaの杏奈の説明で「黒目はやや青色をしている」ってわざわざ書いているのがおもしろい。
あっ…確かに。ちょっと青色はいってるね。ジブリ細かっ!
それはそうと、そろそろ聴いてみましょうかね。
Priscilla Ahn「Dream」
再生回数780万回。
Priscilla Ahn「Fine On The Outside」
再生回数50万回。
く、暗いぞ、暗すぎるぞ!
はじめて全部ゆっくり聴いたけど、ずいぶん子どもの頃は辛い思いをしてたんだなって想像してしまいます。でも大丈夫、いまは歌手としても成功して幸せな家庭をもってますから。
「Fine On The Outside」って、普通に外は晴れてる的な意味だと思ってたら、なんと「みんなの外側にいても元気」っていう意味だったんだね。ううう。
コメントをみると、「癒されるけれど悲しい曲だ」というのが大半の感想のようですね。
さびしい気分にひたりたくなったとき、これ聴いてとことん落ちて、そして這い上がりましょう。