今年も株主総会の季節がやってきました。阪神タイガースの親会社「阪急阪神ホールディングス株式会社」では、毎年熱い阪神ファンの株主様から叱咤激励がありますが、今年はどのような発言があったのでしょうか。
総会は10時ちょうどに開催。15分ほど前に会場入りしましたが、場内はすでに満員状態。熱気で蒸し風呂のような場内は、役員らが入場してからようやくクーラーのスイッチが入ります。さすがですね。一流企業は1円たりとも無駄なお金は使いません!
株主様たちは超変革にご満足の様子
今年も阪神タイガース関連のご質問やご意見が複数の株主様からなされましたが、今年はそれほど厳しい雰囲気はなかったように感じました。
超変革
特に、若手を積極的に起用している今年の采配に関しては「超変革」が実行されているとして、「よくやっている」との意見がありました。順位は下から2番目という現状にしては、非常に好意的でした。
古いファンを大事にしてほしい
一方で、ゲームとはちょっと関係のない「チケット」に関するご意見がなされました。
社内では「従業員優待チケット」なるものが発行されているらしく、同様の優待チケットを株主にも配布してくれないものか、という意見です。また、この株主様は年間シートを毎年購入しているらしく、そういった「古いファン」に対しては、例えば割引するなどあってもよいのではないかと不満をもらしていました。
それに対する役員の応答。まあ、そのようなご意見が通ることはないのですが、例えば従業員優待チケットに関しては非常にタイムリーなものなので株主向けは難しいとか、阪神は古いファンがとても多いが、新しい若いファンも大事にしていきたいとか、そんな感じ。
ただ、株主全体のうち「株式を5年以上所有している株主が88%いる」という情報は、あまり表に出てこないレアな情報でした。
片岡コーチがやり玉に挙げられる
珍しく厳しい意見が「阪神ファンを70年続けている」という82歳の方からなされました。
名指しで「片岡打撃コーチ」を解任すべきというものでした。最初のうちは3割打っていた高山も今は2割5分。江越も調子を崩してしまった。せっかく2軍で掛布監督が育て上げてもみんな1軍でダメになる――というご意見でした。
まあ、そう感じるのもわからないでもないですが、最初のうちは打ててもそのうちに他チームの投手陣に攻略された、というのが現状ですね。
役員からは、「チームの戦略については、フロントからは口出ししません」という応答。そりゃそうですね。
トイレも超変革を!
女性の株主様から甲子園球場内のトイレについてご意見がありました。現状では和式トイレの数が多く、洋式トイレを使いたい人で長蛇の列になっているという。それから、化粧直しをする場所がないために洗面所が込んでいる。さらに、球場の外にあるトイレには荷物を置く場所がない、など。
「トイレも超変革してほしい!」(場内笑)
トイレについては、駅についてもですが、洋式トイレの数を増やしていくよう改装を順次行っているとの回答でした。むかしは「他人が直接座った便座に座りたくない」など、衛生面を気にするひとが多かったため、洋式トイレが避けられていた事情があったと説明していました。
トイレも、超変革するとのことでした。
チーム名を変更?
阪神と阪急が合併してから10年が経ちました。ちょっと変わった質問としては、「阪神タイガース」の名称を変更する予定はあるか、というもの。
これに対しては、「阪急タイガース」などにすることは、「未来永劫」ないそうです。そりゃそうだ!
株主総会のお土産は、例年どおり「スルッとKANSAI」ラクヤンカード。500円分です。うーん、一日乗車券とかがいいな(不平不満)。