bounceを読んだら。371号その10:トリッキーなプロモーションとともに13年ぶりに帰ってきた「Aphex Twin」

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APHEX TWIN
30ページ。
APHEX TWIN。

「あのロゴに<2014>という数字を添えたみどりいろの飛行船がロンドンの上空を飛んでいるのが目撃」

「NYではあのロゴが路上にスプレーペイントされているのも発見」

「東京など各所でみどりいろのロゴが目撃・・・」

こうやって謎の宣伝活動をして13年ぶりのニューアルバム「Syro」のリリースが公式発表されたそうです。

「<新作からのリーク>を自称する多くの音源がネット上にアップされ、それが音源を待ちきれないリスナーたちによってどんどん拡散され、懐疑とユーモアも交えながらプロモーションの役割を自動的に果たしていくことになったのだ」

かなり自作自演も入ってそうだね。

「結果的にリリース元のワープからそれらを正式に否定する声明とトラックリストの発表が行われたのだが、こうした混乱もまたエイフェックス・ツインらしい」

よくわからないけど混乱したらしい、つまりかなり「オイシイ展開」になったっぽい。

しかし13年ぶりってすごいね。いったいどういうひとなのか。

「そもそも90年代に露悪的なキャラクター込みでド派手な動きを見せていたリチャードがヴィジュアル的なキャラを少しずつ引っ込めていったのは・・・」

名前はリチャードD・ジェイムズという。

90年代に「露悪的なキャラ」だったらしい。
露悪的ってなんだ?

とにかく90年代にド派手なキャラで売っていたひとがパッタリと表だった活動をやめて、そして13年ぶりに謎の宣伝活動をしてニューアルバムの発表にいたったわけだ。

「一聴した『Syro』からは不安なまでに安心感のある<大人のアルバム>という印象を受けた」

不安なまでに安心感のある大人のアルバムですか。露悪的なキャラで売っていた当時からは想像できないキャラ替えってことかな?

「それは彼自身の現在の心境を反映したものなのか、聴き手の耳が慣らされた結果なのか」

「リチャード自身も手元にある音源の中では<一番わかりやすい内容>と認めたそうだが」

もともとかなり「わかりにくい」音楽だったみたいだね。本人もそう言ってるわけだし、「耳が慣らされた」というより大人になって変わったということなんじゃないかな。

そもそも「Syro」って何のことなのか・・・。

「リチャードの子供による造語だという」

露悪的でど派手なキャラだった謎の男のニューアルバムのタイトルで、いきなり家庭的になっちゃったね。やっぱり、変わったんだよ、この男。

「トリックスターが神秘性の向こう側で家族との日常生活をつつがなく送ってきたのだとしたらなかなか微笑ましいとも思う」

そんな、家庭人になった謎の男のニューアルバムを聴いてみましょう。

Aphex Twin「minipops 67」。
再生回数126万回。

ああなるほど、ピコピコ系の音楽ですね。
ちょっと入りにくそうな服屋さんでかけてる感じ?

割とふつうっぽいですよ。
自分の子供がつくった造語をタイトルにつけるほどの家庭的な感じはしないけど。

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